じゅうたんにあつまりやすいダニを減らすための対策
近年の住宅は気密性が高く、エアコンの普及により夏は涼しく冬は暖かいという快適な住環境を実現しています。こうした人間に住み易い環境はダニにとっても大変好都合な環境です。昔よりも大量に発生する要因が増えていると言えます。家屋内にいるダニは人間のフケや花粉などのホコリ、カビなどを食べています。犬や猫などがいる場合はペットの抜け毛や垢なども食料になります。よっていかにこれらの食料を少なくするかもダニ退治の一つのポイントになります。増殖する条件を極力なくせばその数を抑える事が出来ます。数を減らしたいからといって、住宅そのものを簡単に変えることはできませんが、増える条件を把握して少しでも発生を抑える努力をしましょう。じゅうたんは中にホコリなどがたまりやすく汚れやすいので、ダニにとっては居心地のいい場所であり家の中でも最も数の多い部分になりやすく死骸や糞もたまります。
アレルギーの原因の一つに死骸、糞が空中に舞い上がることがあり、それを人が吸って発症します。掃除をするにしても掃除機だけでは十分に取り除くことは不可能ですのでじゅうたんを敷かずとも良い場所にはなるべく敷かない方が良いでしょう。敷くならこまめに掃除機をかける必要があります。できるだけ除去するためにはじゅうたんを叩きながら掃除機をかけること、毛を起こしながらかけること、コーナーノズルなど入口の細いブラシを使うのが有効です。真夏限定の方法ですが、じゅうたんを高温の状況において死滅させることもできます。大きめのビニールを用意してじゅうたんを入れたまま陽射しの強いベランダなどに数日おいておきます。熱処理後には掃除機でしっかり吸い取ることを忘れないようにします。殺虫剤で駆除する方法もありますが人間の体にも無害とは言えませんので特に小さい子供のいる家庭では使用を控えた方が良いでしょう。大発生してから駆除するよりも発生しにくい状況をつくって防除することが肝心です。多くの種類が好む環境というのは摂氏20度から30度で温度は人間も過ごしやすい範囲です。ダニが死滅する温度まで室温を上げるなど人間が我慢する必要は当然ありませんが、換気をよくして湿度が上がり過ぎないようにするだけでもその発生を抑えることが出来ます。
具体的には一日の半分ほどの時間は窓などを開け、換気できる場所を設けた方が良いでしょう。なおダニ対策にはフローリングの床が良いという考え方もあります。確かに手入れも簡単でじゅうたんよりも生息しにくいという面はあります。しかしフローリングにしても掃除をしなければ同じでどこにでも発生します。最近では防ダニ機能のついたじゅうたんや洗えるものもありますが、できるだけ通気性の良いものを選ぶことが大切です。
コメントを残す